線形アクチュエーター大手の中国・浙江捷昌線形駆動科技(Jiecang)はハンガリーに工場を設置する。シーヤールト外務貿易相が5月31日に明らかにしたもので、同社にとり欧州最大の生産拠点となる見込み。投資額約250億フォリント(6,738万ユーロ)のうち約35億フォリントを政府の助成で賄う。
建設地はハンガリー南西部のカポシュバールで、施設面積は2万平方メートル。200人を雇用し、年間65万個のアクチュエーター製品を生産する。製品の95%以上が輸出向けだ。
同社は2020年の設立。スマートオフィスやスマートホーム、医療リハビリテーション、産業自動化などの分野に製品を供給している。中東欧ではチェコ、トルコ、ロシアに生産拠点を持つ。
シーヤールト外務貿易相によると、中国は2020年に続き今年もハンガリーへの最大の投資国となる見通しで、投資額はすでに年間記録を更新している。同相は「中国企業は最新技術、高付加価値製品、数万人の雇用をハンガリーにもたらしている」と述べ、進出を歓迎した。