日本郵船は16日、独エネルギー大手EnBWと新造LNG(液化天然ガス)船4隻の長期定期傭船契約を締結したと発表した。船舶は韓国のHD現代重工業で建造され、2027年から順次竣工する予定。エネルギー事業本部執行役員の井浪康之氏は、「当社はEnBW社に対してLNGの安定な輸送を提供することで堅調なパートナーシップを構築していくとともに、世界のエネルギートランジションに貢献していきたい」と述べた。
同LNG船は防熱性能の高い容量17万4,000立方メートルのメンブレン型のカーゴタンクを装備している。主機関には燃料消費効率の高い二元燃料低速2ストローク舶用エンジンを搭載するほか、軸発電装置や空気潤滑システム(ALS)を採用しており、従来のLNG船に比べ環境に配慮した仕様となっている。