独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車が、ムラダー・ボレスラフの本社工場での車載電池生産を拡大する。年内に生産ラインを1つ増やし、1日当たりの生産台数を2,300台に引き上げる。投資額は明らかにしていない。
同工場はこれまで50万台以上の電池を生産してきた。現在、完全電気自動車(BEV)の専用車台「MEB」と、プラグインハイブリッド(PHV)システムを搭載する小型車用車台「MQB」向けに電池システムを製造している。拡張後の日産量は、MEB向けが1,500台、MQB向けが800台。製品はシュコダ自のほか、VW、アウディ、セアトの各ブランドに供給する。
バッテリー生産施設の面積は2,000平方メートル。2022年5月から生産しているBEV向けの電池システムは容量が55~82キロワット時(kWh)で、16または24個のセルを持つモジュールが最大12個で構成される。BEV電池生産への投資額は約1億3,000万ユーロで、約250人が従事している。
2019年9月から開始したPHV用の高電圧トラクションバッテリーの生産では、1シフトあたり50人が13台のロボットの支援を受けながら、1台当たり約130キログラムのバッテリーを86秒に1台の割合で製造している。