リチウムイオン電池の製造を手がける中国の※能科技(ファラシス・エナジー)は20日、トルコの電動(EV)国民車メーカーTOGGとの折半出資のバッテリー合弁会社Siroが量産を開始したと発表した。バッテリーパックとモジュールを生産し、TOGGを含む自動車業界や産業設備、定置型エネルギー貯蔵セクターなどに供給する。年産能力は当初3ギガワット時(GWh)で、2031年までに20GWhに引き上げる。
TOGGのゲムリク工場に隣接する工場の敷地面積は2万6,000平方メートル。従業員数は300人で、すでに3月31日から稼働を開始している。ゲムリクに近く、TOGGが本社を置くゲブゼにはSiroの研究開発センターがある。
以前の計画では、当初はファラシスの中国工場からセルの供給を受けて製品を組み立て、その後、セルの生産もゲムリク工場で行うとされていたが、今回のプレスリリースでは言及されていない。(※は浮のつくり)