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ドイツのフランクフルト応用科学大学(フランクフルトUAS)の都市交通研究室(ReLUT)などが実施する駐車スペース探しに関する研究プロジェクト。

ドイツの大都市では駐車スペースを探すために時間がかかるケースも多いが、従来のナビゲーションシステムが示す目的地への所要時間には駐車場探しの時間が考慮されていない。駐車場探しの時間を踏まえると、他の交通手段で移動した方が円滑に目的地に到着することができる可能性もある。

このような背景から、当該プロジェクトでは、駐車に関するデータを収集・分析し、駐車にかかる時間を予測できるシステムを開発する。プロジェクト期間が終了するまでに既存のナビゲーションアプリに予測モデルを統合することを目標に掲げている。

同プロジェクトでは、駐車に関するデータを幅広く収集するためのアプリを開発した。プロジェクトへの協力に関心のあるドライバーは、App Store(アップストア)を通して当該アプリを無料でダウンロードすることができる。

研究チームは、このアプリを通して、ドイツ国内の様々な地域、時間帯における駐車の動向を追跡(トラッキング)し、都市のタイプや時間帯によって駐車に必要な平均的な時間を分析する。研究成果は、自治体の交通政策にも活用できると見込んでいる。

プロジェクトの実施期間は、2020年7月~2023年6月まで。プロジェクトには、フランクフルトUASのほか、民間企業のFluxguide Ausstellungssysteme GmbHとBliq GmbHが参加している。また、ドイツ連邦交通・デジタルインフラストラクチャー省(BMVI)は同プロジェクトを資金支援している。

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