SFCエナジー

ドイツの燃料電池メーカー。SFCは2000年の設立で、ミュンヘン近郊のブルンタールに本社を置く 。従業員数は約280人、2020年の売上高は5,320万ユーロだった。ドイツのほか、オランダ、ルーマニア、カナダに拠点を持つ。

SFCは、メタノールを直接、燃料として用いる仕組みの直接メタノール型の小型燃料電池のほか、水素を燃料とする出力容量2500ワットの燃料電池を製造している 。同社の製品は、建設現場や観測基地、固定監視カメラ、防衛分野など、電源のないエリアでのオフグリッド発電に使用されている。

2021年3月22日には、豊田通商と締結していた日本市場における燃料電池の独占販売提携を東南アジアおよび中国市場に拡大すると発表した。豊田通商は今後、SCFの燃料電池を、タイ、フィリピン、ベトナム、中国でも販売していく。

長期的には、共同の専門家チームを発足させ、東南アジアおよび中国市場を開拓していく計画であり、2025年までに売上高で約1億ユーロの確保を目指す。

SFCにとっては、豊田通商との提携により、SFCの成長戦略において重要な基盤となるアジア市場での販売を強化することができる。豊田通商は、燃料電池の販売により、低炭素社会への移行に貢献することができる。

豊田通商は2015年からSFCの燃料電池を取り扱っており、2020年11月には、日本市場における出力容量が500ワット以下の小型燃料電池の独占販売契約をSFCと締結した。2021年1月には、日本での交通設備用の電源として、SFCの「EFOY Pro」シリーズの燃料電池を135台販売した。

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