陸・空・海における持続可能な自動輸送ソリューションの開発に取り組むノルウェーのクラスター(SAMS:Sustainable Autonomous Mobility System)。例えば、輸送船やミニバスの自動運転システムや自動除雪車などの開発に取り組んでいる。
2018年にイノベーションの促進に取り組む政府機関であるイノベーション・ノルウェー、SIVA、ノルウェー研究評議会によって運営されているクラスタープログラムARENAの一部となった。
当該クラスターでは、政産学が協力し、幅広い技術やソリューションの開発に取り組む。その際、グローバル市場への輸出を視野に入れており、国際標準規格の開発にも参加していく方針。クラスター通して、自動運転技術・システムの実証試験などを実施している。
プロジェクト「Kongsberg CITY&LAB」では、コングスベルで自動運転システムを装備したミニバスを定期運行する実証試験を実施している。
プロジェクト「CityQ」では、オスロを拠点に、「Car-eBike」と呼ばれる2人乗りで荷物スペースもある4輪の電動自転車「CityQ」の開発に取り組んでいる。
自転車では悪天候時の移動が難しく、荷物スペースも限られていることから、「CityQ」では座席部分にフードを付け、荷物スペースも確保した。「CityQ」本体の重量は70kgで、最大積載量は250kg。一回のフル充電による航続距離は60~100㎞となっている。