ドイツの大手企業10社がこのほど共同で設立したコンソーシアム。量子コンピューティングの研究基盤の産業用途への活用を目指す。
具体的には、技術、化学、製薬、保険、自動車の分野における量子コンピューティング研究の実用化を推し進める。
ドイツおよび欧州に量子コンピューティングのエコシステム(ビジネス生態系)を構築し、産業競争力を強化する狙いがある。
設立メンバーは、BASF(化学)、BMWグループ(自動車)、ベーリンガー・インゲルハイム(製薬)、ボッシュ(自動車部品)、インフィニオン(半導体)、メルク(製薬)、ミュンヘン再保険(再保険)、SAP(ソフトウエア)、シーメンス(電機)、フォルクスワーゲン(自動車)――の10社。
当該コンソーシアムでは、量子コンピューティングの用途を見極め、様々な開発プロジェクトを実施する計画。
ドイツ経済の様々な分野の大手企業が参加していることから、当該コンソーシアムが開発・試験する技術は、各分野の競争力強化に寄与すると期待されている。