長距離走行が可能な電気自動車を開発するオランダの新興企業。ソーラーパネルの設置により、電気自動車を購入する際の主な懸念要因となっている充電と航続距離の問題の解決に取り組んでいる。
同社はプロトタイプカー「ライトイヤー・ワン」の試験走行で710キロメートルの航続距離を達成している。
■ ヴァルメットに生産委託
7月19日には、ライトイヤーの最初のシリーズモデルとなる「ライトイヤー・ワン」の生産委託についてフィンランドの自動車受託生産メーカー、ヴァルメット・オートモーティブ (以下、ヴァルメット)と趣意書を締結したと発表した。
当該モデルは限定生産モデルとなる予定で、ヴァルメットは2022年上半期にフィンランドのウーシカウプンキ工場で生産を開始する予定。ヴァルメットは当該モデル専用の新しい生産ラインを整備する。
両社は8月中に、趣意書にまとめた生産委託の概要の詳細を詰め、正式な契約を締結する予定。
ライトイヤーは2016年の設立で、従業員数は現在、200人を超える。同社の従業員構成は、若い年齢層とテスラ、ジャガー、ランドローバー、アウディ、マクラーレン、フェラーリなどの自動車大手出身の豊富な経験を持つ従業員が混在している。
同社は2019年夏に、プロトタイプ「ライトイヤー・ワン」を発表したほか、オランダのアイントホーフェンのブレインポートに新しいオフィスを開設した。