KIKoSA

電気モーターの構成部品であるステーターの製造工程に人工知能(AI)を活用するドイツの共同研究プロジェクト。エアランゲン・ニュルンベルク大学(FAU)や産業機械メーカーのグロープ・ヴェルケなどが参加する。

当該プロジェクトでは、ヘアピン型ステーターの製造工程にAIがサポートする3D測定技術を使用してヘアピンの溶接工程をインライン監視するシステムの開発に取り組む。レーザー溶接を自動化し、生産効率の向上と品質の確保を目指す。

ヘアピン型ステーターは、約160~220本のヘアピン(コーティングされた銅線から作られたU字型コイル)をレーザー溶接して製造する。

プロジェクトでは、3Dセンサーモジュールが溶接点の高解像度データを記録し、深層学習技術を使用して評価する仕組みを開発する。さまざまな溶接欠陥を含むデータを意図的に作成しAIに学習させ、最適な溶接形状から逸脱しているかを評価する。

プロジェクトの実施期間は2020年9月~2023年8月まで。バイエルン州経済・地域開発・エネルギー省が支援している。参加企業・機関は下記の通り:

● エアランゲン・ニュルンベルク大学(FAU)

● GROB-WERKE GmbH & Co. KG、senswork GmbH

● Lessm ller Lasertechnik GmbH

● Ancud IT-Beratung GmbH

● Bayerische Motoren Werke AG(BMW)

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