電動車の駆動用モーター(トラクションモーター)の部品であるヘアピンステーターの生産プロセスに関するドイツの共同研究プロジェクト。
電気自動車や燃料電池車、マイルドハイブリッド車、プラグインハイブリッド車などの電動車の普及が進む中、駆動用モーターの構成部品であるヘアピンステーターの需要も高まっている。当該プロジェクトでは、経済的で効率的なヘアピンステーターの生産工程の開発に取り組む。
実施期間は2020年8月15日~2023年8月14日までの3年。アーヘン工科大学の2部門のほか、米自動車大手フォードのドイツ法人フォード・ヴェルケなどが参加している。
ヘアピンステーターは、U字型の銅線で構成されている。当該プロジェクトでは、コンパクトな設計でありながら、高性能の駆動用モーターの製造に向け、経済的で安定した量産が可能なヘアピンステーターの生産技術の開発に取り組む。
ケルンにあるフォード・ヴェルケの敷地内に生産ラインのプロトタイプを設け、様々なバリエーションのヘアピンステーターの生産工程を研究する計画。
プロジェクト予算は約530万ユーロ。このうち、ノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州経済・イノベーション・デジタル化・エネルギー省が430万ユーロを資金支援している。
プロジェクトの参加機関・企業は下記の通り:
アーヘン工科大(RWTH)PEM(Production Engineering of E-Mobility Components)
アーヘン工科大(RWTH)DAP(Digital Additive Production)
Ford Werke GmbH
ENGIRO GmbH
AMS Anlagenbau GmbH & Co. KG
Berg & Co. GmbH
thyssenkrupp System Engineering GmbH