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長距離用の大型燃料電池トラックの開発・実証試験に取り組む欧州プロジェクト。ベルギー、ドイツ、フランス、スイスの4カ国でスーパーマーケットの商品輸送などに燃料電池トラック16台を投入し、様々な使用環境下で実証試験する。また、新しい大型の水素充填ステーション6カ所を整備する計画。

実施期間は2019年2月1日~2024年1月31日までの5年間。プロジェクト予算約2,800万ユーロのうち、欧州連合(EU)が1,200万ユーロを資金支援している。

燃料電池トラック(26トンおよび44トン)は、オランダのVDLと伊イベコが供給する。16台が通常の運用条件下で計100万km以上を走行し、大型燃料電池トラックの安全性や実用性を証明する。

また、大型燃料電池トラックの普及に向け、ユースケースやビジネスモデルを開発し、プロジェクトの情報発信を通して、欧州市場における事業基盤の構築に取り組む。

ドイツでは、自動車大手BMWグループのライプツィヒ工場とニュルンベルク工場の間の部品輸送にイベコの燃料電池トラック2台を投入する。スイスでは、イベコの燃料電池トラック4台が小売大手Coop(コープ)に商品を配送する。

ベルギーでは、小売大手COLRUYT(コルリュイート)の商品配送にVDLの燃料電池トラック4台を投入する。

フランスでは、複数の物流業者がイベコの燃料電池トラック計5台を使用して、商品(コカ・コーラを含む)や家具などを小売大手のMonoprix(モノプリ)、Carrefour(カルフール)などに配送する。

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