H₂Kit

燃料電池を使用したレンジエクステンダー(航続距離延長装置)をモジュラー式の改造キットとして開発するドイツの産学連携プロジェクト。アーヘン工科大学(RWTH)などが参加しており、ドイツ連邦交通省が資金支援している。

プロジェクトの実施期間は2年、プロジェクト予算は約300万ユーロ。

当該プロジェクトでは、気候保護の目標を達成するためには、代替燃料車の新車開発と並行し、既存の保有車両を後付け装置により、代替燃料車に改造する必要があるとの考えから、燃料電池を使用したレンジエクステンダーの開発に取り組んでいる。

具体的には、冷蔵輸送車(トランスポーター)など、エネルギー需要の大きい商用車を高効率の電動車に改造するためのキットの開発を目指している。キットを商用車のプロトタイプに搭載し、機能性や車両への統合の可能性を試験する予定。

あらゆるメーカーの車両に使用できる汎用性が高く、手頃な価格のキットを開発する計画。研究成果は、関心をもつ機関や企業に提供する意向を示している。

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