D-SEe
(Direct Superfast charging for the Electric vehicle)
電気自動車用の急速充電コンセプトに関するドイツの共同研究プロジェクト。
約100 kWhのトラクションバッテリーを搭載した電気自動車(最大航続距離500㎞)を従来の出力50 kWの充電スタンドで充電した場合、充電時間は約1.6時間かかる。当該プロジェクトでは、出力450kWの充電器を使用して充電時間15分で航続距離400キロメートル分の電力(最大航続距離500㎞の車両の充電容量の80%)を充電する技術の開発に取り組んだ。
当該プロジェクトでは、充電時の電力の流れ全体を研究対象としており、高性能充電エレクトロニクス、充電ステーション、急速充電が可能なトラクションバッテリー(110 kWh)、車両の熱管理などの最適化技術に取り組んだ。
コンポーネントのテストと検証、プロトタイプ車両でのシステム全体の検証などを行っている。プロジェクト期間終了後の2022年10月には、プロトタイプ車両を使用した充電プロセスを初めて公開した。
プロジェクト期間は、2018年1月1日~2022年6月30日まで。プロジェクト予算650 万ユーロのうち、ドイツ連邦経済・気候保護省が320万ユーロを支援した。
プロジェクトには、下記の企業・機関が参加している:
● ボーフム応用科学大学
● Hofer Powertrain
● ElringKlinger
● Keysight Technologies
● Voltavision
● Innolectric
● Sensor-Technik Wiedemann(STW)