BETH2REX

ドイツのニーダーザクセン州環境・エネルギー・気候保護省が約760万ユーロを資金支援するトラックの新しい電動車両コンセプトの開発プロジェクト。

当該プロジェクトでは、燃料電池システムをレンジエクステンダー(航続距離延長装置)として搭載した電気トラックのプロトタイプを開発する。まずは、大きさを調整できるスケーラブルな燃料電池システムをレンジエクステンダーとして搭載したプロトタイプ5台を開発し、走行試験を実施する予定。

ニーダーザクセン州のオラフ・リース環境相は今回の発表に際し、「気候保護の目標を達成するためには、輸送分野のCO2排出量を早急に削減する必要がある。そのためには、乗用車分野のコンセプトだけでなく、貨物輸送も含むあらゆる車両クラスの代替駆動技術が必要だ」と強調している。

電気・燃料電池トラックは走行時の騒音が小さいため、都市部や地域間の輸送車両として24時間体制で稼働できる利点もある。

プロジェクトには、電気駆動システムや燃料電池システムの開発などを事業とするClean Logistics Technology GmbHおよびXPANSE Powertrain GmbH、ブラウンシュヴァイク工科大学の3社・機関が参加する。

助成金の交付内訳は、XPANSE Powertrain GmbHが約550万ユーロ、Clean Logistics Technology GmbHが約160万ユーロ、ブラウンシュヴァイク工科大学が約50万ユーロとなっている。

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