オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは13日、公共交通・物流事業者向けのソフトウエアを開発する独PTVの交通モデル自動作成ツール「PTV Model2Go」に交通データを提供すると発表した。これによりPTVは、都市や地域全体の交通パターンを1週間以内にモデル化できるようになり、時間と労力を大幅に削減できる。
クラウドベースの「PTV Model2Go」は、6億件を超える接続端末からの匿名化されたフローティングカーデータ(FCD)とトムトムの包括的な交通データを組み合わせ、トムトムのOD調査(起終点調査)と分析を通して対象都市や地域の移動パターンを可視化できるようになる。対象顧客は行政や産業界、学術機関などとなる。
トムトムのマイク・ショーフス最高収益責任者(CRO)は「世界中で何百万という移動データを分析し、情報を匿名化した我々のデータにより、交通プランナー当局は正確なデータに基づいて決定を下せるようになる」と述べた。