ボルボの自動運転部門、米テキサスに自動貨物輸送事業の拠点開設

スウェーデン商用車大手のボルボグループは8日、自動運転部門のボルボ・オートノマス・ソリューションズ(VAS)が米テキサス州のフォートワースに拠点を開設したと発表した。北米地域の顧客向けに自動運転トラックによる拠点間(ハブ・ツー・ハブ)輸送サービスを提供するため、必要な環境を整備するのが目的。

VASは自動運転トラックの商用運行の開始に向け、DHLやウーバーのトラック配車部門ウーバー・フレイトなど主要顧客のドライバーの協力を得て実証試験を実施。安全で信頼性の高い運行のためのフレームワークと方法を確立した。

VASが提供する自律輸送ソリューション(ATS)には、必要なハードウエアとソフトウエア、関連サービスが含まれる。ハブ・ツー・ハブの輸送サービスを導入することで、増大する貨物輸送の負担を軽減するとともに、ドライバーが長距離輸送から解放され、より自宅に近い場所での近距離輸送に従事できるようになると期待される。

VASはこれに先立ち、米自動運転技術開発企業のオーロラ・イノベーションと共同で高速道路を走行できるクラス8の大型自動運転トラックのプロトタイプを開発した。北米市場向けのフラッグシップモデル「VNL」をベースとする同トラックにはオーロラの包括的な自動運転ソリューション「オーロラ・ドライバー」が搭載されている。

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