仏ヴァレオが中国滴滴と提携、ロボタクシーの安全機能開発で

仏自動車部品大手のヴァレオは5月29日、中国の配車サービス大手、滴滴出行(DiDi Chuxing)の自動運転技術開発会社、滴滴自動駕駛(DiDi Autonomous Driving)とレベル4の完全自動運転車(ロボタクシー)向けの安全ソリューションの開発で戦略提携および投資協定を結んだと発表した。ロボタクシー向けのインテリジェントな安全機能を共同で開発するとともに、滴滴自動駕駛への投資を通して同社の長期的な発展を支援する。

両社は安全・快適で信頼性が高くコスト効率に優れた自動運転サービスを提供するため、レベル4の安全システム研究開発(R&A)チームを共同で立ち上げる。両社の構想では、レベル4の自動運転のメインシステムを別々のハードとソフトウエアからなるサブシステムで補完することで冗長化し、突然の障害発生時にも安全を保てるようにする。また、ロボタクシーを制御したうえで乗客と道路利用者双方の安全のために作動する機能も導入する。

滴滴自動駕駛の孟興最高執行責任者(COO)は、「ヴァレオとの提携により、自動運転システムのメインモジュールの標準化と拡張が大きく前進する。レベル4のロボタクシーの安全性がさらに向上し、質の高い無人モビリティサービスを提供できるようになる」と述べた。

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