独自動車部品大手のシェフラーは5月23日、ドイツツーリングカー選手権(DTM)の公式スポンサーになったことを明らかにした。全ドイツ自動車クラブ(ADAC)と協力し、DTMにおける戦略的な技術開発に取り組む。また、同社のドライブ・バイ・ワイヤ技術「スペース・ドライブ」を搭載したイベント車両「イノベーションタクシー」をすべてのDTMレースに提供する。
スペース・ドライブはステアリング、アクセルペダル、ブレーキペダルに加え、トランスミッションも電気信号で制御するドライブ・バイ・ワイヤ技術。シェフラーは2021年に製品化した同技術をイノベーションタクシーに搭載し、DTM会場で実体験できるようにする。
同社はモータースポーツの電動化に向け、駆動系のソリューション開発に取り組んでいる。これには、部分的・全体的な電化の両方に対応する部品やシステム、および燃料電池パワートレインなどが含まれる。
同社はDTMとの提携を通してレース環境で新技術をテストし、得られた知見を製品開発に活かしていく方針だ。