独自動車照明・電子部品大手のヘラーは5月24日、ステアリング機構を電子制御するステアバイワイヤ(SBW)システム用のセンサー製品を量産すると発表した。複数の大手顧客向けに2025年から出荷を開始する。製品開発はドイツのリップシュタットの本社で、生産は独レックリングハウゼンと中国福建省廈門の工場で行う。
ヘラーのステアリングセンサーは操舵トルクと操舵角を高精度で検出し、電気信号をステアリング機構の制御システムに送信する。ステアリング軸などの部品が不要となるため、連動するハンドルとタイヤのより細かな調整が行えるほか、エンジン周りや内装の柔軟な設計が可能になる。
ヘラーは2007年からステアリングセンサー市場に参入し、地歩を固めてきた。SBWに対応した現在の第5世代の製品は安全要件を満たすための冗長性と高いコストパーフォーマンスを備えている。同センサーには独自のCIPOS(非接触誘導式位置検出センサー)技術を採用している。