仏自動車部品大手のヴァレオは5月23日、自動車大手のルノーとソフトウエア定義車(SDV)開発で提携すると発表した。次世代の電動車(EV)向けにSDVの電気・電子アーキテクチャを開発するのが目的。ヴァレオは高性能コンピューター(HPC)など主要な電子部品を供給するとともに、ソフト開発ではルノーの開発部門と協力する。駐車支援などの車載アプリも提供する予定。
両社は提携により、高性能で互換性と安全性に優れた電気・電子アーキテクチャの開発時間やコストを削減できると期待する。また、SDVの無線更新機能(OTA)により、車両は常に最新の状態に保たれ、機器類を変更や追加導入することなく新機能を追加・統合できるようになる。
ルノーはこれまでのSDV開発で、オペレーティングシステム(OS)やクラウド、デジタルツイン技術を米グーグルと、デジタルシャシやSoC(システムオンチップ)を米クアルコムと提携してきた。今回のヴァレオとの提携によりSDVの開発能力を一段と強化する。