独自動車部品大手のコンチネンタルは22日、ロシアのカルーガ工場をロシア企業のS8キャピタルに売却したと発表した。当局の認可も得ている。売却価格などの詳細については公表していない。
コンチネンタルは、ロシアのウクライナ軍事侵攻を受け、ロシア市場から撤退する方針を決定した。カルーガ工場の売却により、大部分の事業撤退が完了したが、残りの事業についても引き続き、売却手続きを進めていく方針を示している。
カルーガ工場では、乗用車用タイヤのほか、エアコンやパワーステアリング、エアサスペンションシステムの部品も生産していた。今回の取引には、モスクワにあるタイヤ部門の販売子会社も含まれている。また、S8がコンチネンタルの従業員約1,100人を引き継ぐことでも合意している。
コンチネンタルはこのほか、チストポリにロシア企業メッテムとの合弁事業(従業員数:約10人)を持つ。同事業の資本売却手続きは進んでいるが、当局からの認可を得る必要がある。
さらに、事業部門コンチテックのモスクワの販売拠点(従業員数:約30人)についても引き続き、撤退に向けた取り組みを進めていく方針を示している。