スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは19日、次世代の電気自動車(EV)の安全技術開発に向け、中国の電気自動車メーカー、上海蔚来汽車(NIO・ニオ)と戦略提携したと発表した。持続可能性に軸足を置いた安全機能のソリューションを共同で開発し、製品化していく。
開発予定の製品や技術には、ヘッドライナーから展開する助手席エアバッグ用に環境性能を高めたインフレーターや、様々な着座姿勢を「完全に保護」する新コンセプトのエアバッグなどがある。これにより保護性能が向上し、車内デザインの自由度も上がる。このほか、エアバッグのクッションとシートベルトへのバイオ素材の採用も計画する。
オートリブのミカエル・ブラット最高経営責任者(CEO)兼会長は「ニオは中国市場のパイオニアであり、EVのリーダーだ。提携を通して市場に安全性とイノベーションをもたらし、新たなモビリティの形を再構築していく」と述べた。