スウェーデン商用車大手のボルボグループは16日、電気トラックの緊急時の初期対応にあたるレスキュー要員向けに拡張現実(AR)機能を搭載した支援アプリを開発したと発表した。現場に到着したレスキュー要員はAR機能アプリを使って安全な救援作業ができるようになる。ボルボによると、この種のアプリを実用化したトラックメーカーは初めて。
大型の電気トラックが搭載する高電圧システムは感電などの危険性が高く、緊急時には電流の遮断や適切な作業距離(離隔距離)の確保が必要となる。同アプリはARや3Dモデリング技術を組み合わせることで、レスキュー要員に車両の電圧システム構成や、バッテリーパック、ケーブルなどの位置情報、安全な電源遮断の手順などを詳細に指示し、迅速かつ円滑な救援作業を支援する。電気トラックの安全関係のマニュアルなども閲覧できる。
同アプリはボルボのほかルノートラックス、マックトラックスなどすべての傘下ブランドの電気トラックで使用できる。アップストアおよびグーグルプレイからダウンロードできる。