エレクトロビット、中国EV大手のNEVに基幹ソフトシステムを提供

独コンチネンタル子会社で車載組込ソフトウエアを開発するエレクトロビット(EB)は9日、中国の大手電気自動車(EV)メーカーの近隣電気自動車(NEV)に基幹ソフトウエアシステムを供給すると発表した。業界標準のソフトウエア・プラットフォームにカナダの通信機器大手ブラックベリーのOS(オペレーティングシステム)を統合し、自動運転システムの開発と実装を支援する。

EBは今回、ソフトウエア標準化団体「AUTOSAR」のソフトウエア・プラットフォーム「AUTOSAR Adaptive Platform」をベースに、基幹ソフトとなる第2世代のEBコルボ・アダプティブコア(EB corbos AdaptiveCore)とアプリケーション開発ツールEBコルボ・スタジオ(EB corbos Studio)を使って電子制御ユニット(ECU)用のソフトウエア・フレームワークを開発した。このフレームワークに、ブラックベリーの組込OS(オペレーティングシステム)部門、ブラックベリーQNXのOS「QNX OS for Safety」、およびソフト開発プラットフォーム「QNX SDP7.1」を組み込むことで、安全性を強化した高性能なECUの開発を可能にしている。ブラックベリーのOSは国際機能安全性規格「ISO 26262 ASILレベルD」に準拠している。

EBとブラックベリーは長年にわたり提携関係にある。ブラックベリーは声明で、「(自動運転システムに)必要不可欠な当社のソフトウエア・プラットフォームと、EBの最先端のソフトウエアソリューションを組み合わせることで、中国の自動車市場のイノベーションと基本的な安全性、セキュリティおよび信頼性の向上に寄与できる」としている。

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