伊イベコと米二コラ、合弁事業を解消

伊商用車大手のイベコ・グループは9日、2019年にスタートした米ニコラとの合弁事業を解消すると発表した。両社は同合弁を通して、北米と欧州市場向けの地域・長距離輸送用の電気トラック(BEV)および燃料電池トラック(FCEV)のトラクター(クラス8の大型トラック)の開発・製造で協力してきた。イベコがドイツのウルム工場を完全子会社とするほか、両社がそれぞれライセンス供与を受けることなどで合意した。

イベコは今後、欧州市場向けのBEVおよびFCEVのトラクターを開発・販売していく計画で、ファイナンスモデル「GATE」の導入も予定している。また、共同開発したBEVおよびFCEVのトラクターの車両制御ソフトウエアの開発を継続するためのライセンス供与を受ける。

ニコラは今後、北米事業を統括し、「HYLA」ブランドで水素インフラ、BEV、FCEVを総合的に供給する事業モデルを展開していく計画。イベコから、北米における「IVECO S-WAY」技術のライセンスを取得するとともに、当該技術の関連コンポーネントの供給も受ける。

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