スウェーデン鉄鋼大手のSSABは3日、フィンランドの荷役機器メーカー、カーゴテックに化石燃料を使わないゼロカーボン鋼材「SSABゼロ」を供給すると発表した。ゼロカーボン鋼材の導入により貨物・荷役業界の脱炭素化を推進する。カーゴテックは今年から自社製品に「SSABゼロ」を段階的に採用していく。SSABは昨年、カーゴテック傘下のHiabのフックローダー(フックリフト)の試作モデルに、化石燃料を使用しない鋼材を供給している。
SSABのサステナブル事業部門を統括するトーマス・ヘルンフェルド氏は、「ゼロカーボン鋼の需要は増しており、今年はより多くの顧客に供給できる」と述べた。
SSABゼロは、自社の生産段階で直接発生する「スコープ1」、および外部から購入する電気、熱、蒸気などの生産で発生する「スコープ2」の二酸化炭素(CO2)排出量が鉄鋼1キログラム(kg)あたり0.05kg未満の鋼材を指す。