スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズが3日発表した4月の世界販売は5万1,976台で、前年同月に比べ10％増加した。販売増加は8カ月連続。完全電気自動車（BEV）やプラグインハイブリッド車（PHV）など充電可能な車種の専門ブランド「リチャージ」の販売が好調に推移し、全体をけん引した。同ブランドは4月の世界販売の40％、欧州販売の63％を占めた。1-4月期の販売は前年同期比10％増の21万4,914台に拡大した。
4月の販売台数を地域別にみると、主力市場の欧州が5％増の2万804台となったほか、中国は前年4月に新型コロナのロックダウンに伴い販売が落ち込んだことによる反動が出て、46％増の1万2,543台と大幅に伸びた。その他の地域も3％増の9,018台と堅調だった。米国は4％減の9,611台に後退した。
リチャージブランドの世界販売は14％増の2万628台に拡大した。地域別にみると、最も伸び率が大きいのは中国の86％増（1,260台）で、欧州（28％増、1万3,016台）、その他の地域（22％増、3,406台）が続いた。米国は33％減の2,946台と振るわなかった。 リチャージの完全電気自動車（BEV）は88％増の8,830台に拡大した。欧州（99％増、5,428台）、中国（80％増、342台）、米国（71％増、1,356台）、その他の地域（71％増、1,704台）とすべての市場で2桁の成長率を記録した。
4月の販売をモデル別にみると、「XC60」（1万6,658台）を筆頭に、「XC40」（1万3,740台）、「XC90」（8,179台）のSUV 3モデルが好調だった。