スウェーデン乗用車大手のボルボ・カーズは4日、国内の従業員1,300人を削減すると発表した。景気悪化などを受けたもので、削減は国内従業員の6%に相当する規模となる。
削減はオフィス勤務の要員が対象。生産現場では雇用を維持する。これによるコスト削減効果は現時点で不明という。
ジム・ローワン最高経営者(CEO)は人員削減について、経営環境の悪化、原材料価格の高騰、自動車業界の競争激化を挙げた。数カ月以内に海外の拠点でも削減する予定であることを明らかにした。
同社はゼロ・エミッション(排出ゼロ)実現に積極的に取り組んでおり、30年までに全ての新車を電気自動車(EV)にする目標を掲げている。EV開発に巨額の投資が必要で、コスト節減が不可欠となっていることも今回の決定の背景にあると目される。