欧州自動車大手ステランティス傘下のシトロエンは4月27日、インド、東南アジア、南米市場向けにSUV「C3エアクロス」の特別仕様車を投入すると発表した。競合の多いBセグメント(B-SUV)に属する新モデルは全長4.32メートルで、欧州仕様車より170ミリメートル長い。5人乗りと7人乗りを用意し、ファミリー層の需要を取り込む。急成長する同市場のニーズに合わせるため、設計から開発・生産までを一貫して現地で行っている。
今年後半にインドと南米、来年後半にはインドネシアで発売する。生産はインドのティルバッルールとブラジルのポルトレアルの工場で行う。生産における現地調達率は約90%に達する。
シトロエンによると、インドではSUVが販売市場の40%を占める。消費者に選ばれるためには、優れた性能と最新技術に加え、大人数が乗れる利便性や洗練されたデザイン、ステータス性が求められる。
インドネシアでは販売されるモデルの約70%が7人乗りで、B-SUVは市場の20%を占める。また、南米市場でもB-SUVのシェアは20.5%となっている。
シトロエンは2025年までに欧州以外の市場の販売比率を全体の30%まで高めることを目指している。