スウェーデンの商用車大手ボルボ・グループは13日、イノベーション協業ハブ「キャンプエックス(CampX)」が取り組む対象に、新たにフィンテックを含めることを発表した。スタートアップ企業との提携や協業を通じて既存の枠を超えた金融ソリューションを提案し、顧客がグループの製品とサービスを利用しやすくする。
キャンプエックスはこれまで、コネクティビティ、エレクトロモビリティ、自動運転、持続可能性の分野に焦点を当ててきた。ボルボ・グループで金融サービス部門を統括するアレン・アチュリー氏は、「フィンテック分野を設けることで、顧客とグループの双方に価値のある破壊的なイノベーションを開発できる絶好の機会が得られる」と述べた。
ボルボはキャンプエックスで新興企業との協力関係を構築することでイノベーションを加速している。2019年に立ち上げて以来、現在世界4カ国に展開し、これまでに50社以上の新興企業がボルボとの協業を実現している。
支援には、設立間もないスタートアップ企業の育成に重点を置くインキュベーター、見込みのあるアイデアの事業化に道筋をつけるアクセラレーター、ボルボ・グループの事業として製品やサービスを市場投入するベンチャービルダーの3つの段階がある。スタートアップ企業は自社の規模や現状に見合った段階からボルボとの協力関係を構築することができる。