スウェーデンの商用車大手スカニアと新興電池企業ノースボルトは19日、大型商用車(電気自動車)向けのリチウムイオン電池セルを共同で開発したと発表した。検証試験では、トラックの全使用期間(寿命)に相当する走行距離150万キロメートルに電力を供給することができるバッテリー寿命を確認している。また、当該セルの量産時における推定二酸化炭素排出量は標準的なセル製品の3分の1にとどまるという。
両社は2017年から大型商用車向けのバッテリーセルの開発・商用化に向けて協力してきた。両社が発表した電池セルは、スウェーデン北部のシェルレフテオーにあるノースボルトの工場で水力と風力による再生可能電力のみで生産している。
スカニアは大型電気トラックの生産開始に向けて、ノースボルトから供給を受けたバッテリーセルを使用して、今年後半にストックホルムの南30kmに位置するセーデルテリエでバッテリーパックを組み立てる新工場の操業を開始する予定。