仏ヴァレオの第3世代ライダー製品、米ロボタクシー会社などから受注

仏自動車部品大手のヴァレオは3月30日、第3世代の長距離ライダー(LiDAR)スキャナー製品「SCALA 3」の新規契約2件を受注したと発表した。顧客はアジア地域の大手自動車メーカーと、米国の大手ロボタクシーメーカー。同製品の採用により、レベル3の自動運転が最高130km/hまで可能になるほか、レベル4の自動運転機能を搭載するロボタクシーを大規模な運用できるようになる。取引額は明らかにされていない。

SCALA 3は前モデル「SCALA2」の16倍となる毎秒1,200万ピクセル以上の高解像度を特徴とし、肉眼やカメラ、レーダーでは認識できない物体をレーザー検出する。検出範囲は、反射率の低い物体は200メートル、反射率の高い物体なら300メートル。車両の周囲情報を3次元の点群(ポイントクラウド)データとして生成し、対象物が動的か静的かの区別も含め周囲環境を正確に把握できる。地図情報とのマッチングにより道路標識も検出する。

ヴァレオは世界で唯一、自動車用のライダースキャナーを量産している。SCALA 3の受注額はこれまでに10億ユーロ以上に上る。

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