仏エネルギー大手のトタルエナジーズは16日、カナダのコンビニエンスストア運営会社アリマンタシォン・クシュタール(以下、クシュタール)と欧州4カ国のガソリンスタンド網の合弁事業化および売却について合意したと発表した。将来の内燃エンジン車の減少が見込まれる中、トタルエナジーズは従来のガソリンスタンド事業から電動車向けの充電インフラや水素燃料供給インフラへのシフトを進めている。クシュタールは、トタルエナジーズの販売網を活用し、コンビニエンスストア事業のノウハウを生かして非燃料分野の売上高拡大を目指す。
トタルエナジーズとクシュタールは、ベルギーとルクセンブルクの2カ国については、合弁会社(出資比率:トタルエナジーズ40%、クシュタール60%)を設立し、両国にある619カ所のガソリンスタンドを運営していく。
ドイツとオランダについては両国にあるガソリンスタンド全て(ドイツ:1,198カ所、オランダ:392カ所)をクシュタールに売却する。
なお、4カ国では、トタルエナジーズが燃料の供給を続けるかぎり、トタルエナジーズのブランド名で営業していく。トタルエナジーズは少なくとも今後5年間は燃料供給を継続できると見込んでいる。