フィンランドのエネルギー大手フォータムは16日、ドイツのハイルブロン当局の認可(BimSchG)を受け、バーデン・ヴュルテンベルク州のキルヒャルトで車載電池のリサイクル施設(ハブ)の運営を開始したと発表した。当該拠点は、フィンランドのハルヤヴァルタ(Harjavalta)でこのほど操業を開始した湿式製錬リサイクル施設と連携し、使用済みリチウムイオン電池やバッテリーの生産工程で発生する廃棄部材をリサイクルする。
キルヒャルトのリサイクルハブでは、年3,000トン超の電池を処理することができる。フォータムは、リチウムイオン電池の黒い塊(ブラックマス)に含まれるリチウム、コバルト、マンガン、ニッケルといった重要な金属の最大95%を二酸化炭素(CO2)の排出量の少ない処理工程により回収することができるリサイクル技術を持つ。回収した金属は、バッテリーメーカーが新しいバッテリーの製造に使用することができる。