独自動車大手のBMWグループは14日、仏自動車部品大手のヴァレオとの協力関係をレベル4の完全自動駐車技術の開発に拡大すると発表した。ドライバーが乗車しない自動運転駐車サービス(AVP:自動運転バレットパーキング)の開発で協力する。
両社は1月に、BMWが2025年に市場投入する予定の次世代プラットフォーム「ニュー・クラス」について、駐車や操作向けの高度運転支援システム(ADAS)のドメインコントローラやセンサー、ソフトウエアで協力する方針を発表していた。
ソフトウエア機能は、2021年にBMW「iX」に導入したドライバーレス駐車機能向けのソフトウエアスタックを基盤とする。次世代では、高性能なコンピューティング・プラットフォーム上で共同開発したアルゴリズムを実装できるようソフトウエアを改良・拡張する。
将来のISO規格の草案(ドラフト)によると、AVPには2つのタイプがある。タイプ1は、必要な技術(センサー、コンピューティング・ユニット、アルゴリズムなど)をすべて車載機能として搭載する。タイプ2は、必要なシステム(センサー、AVP管理システムなど)が駐車場などの関連インフラに組み込まれており、車両はこのインフラによって制御される。
BMWとヴァレオは、タイプ1とタイプ2の両方のAVPシステムの開発で協力する。