独自動車大手のオペルは8日、医薬品卸業者の薬局組合Nowedaにオペルの小型商用車「ヴィヴァーロ」の電気自動車「ヴィヴァーロe」と燃料電池車「ヴィヴァーロe・ハイドロジェン」を1台ずつ納車した。Nowedaは両車両を通常業務に投入し、医薬品の適正流通(GDP)に対応可能かを実証試験する。
「ヴィヴァーロe」は、75kWhの車載電池を搭載し、1回のフル充電で最大328キロメートル(WLTPモード)を走行することができる。
「ヴィヴァーロe・ハイドロジェン」は、「ヴィヴァーロe」をベースに開発した燃料電池車。45kWの燃料電池に加え、ブレーキエネルギーを充電したり外部電源からのプラグイン充電が可能な車載電池を搭載している。航続距離は400キロメートル以上(WLTPモード)。水素燃料の充填にかかる時間は約3分と、従来の内燃エンジン搭載モデルと変わらない。
GDPは、医薬品の流通過程において品質を管理するための基準。例えば、積載スペースの温度を摂氏15~25度に保たなければならない。これらの基準を満たすため、オペルは、車両の改造を事業とする独2社(CSA ClimaVan Solutions Automotive、Fahrzeugbau Duelmer)と協力した。