モスクワの旧ルノー工場で「モスクヴィッチ」の生産開始

ロシアのモスクワにある旧ルノー工場でこのほど、ソ連時代のブランドである「モスクヴィッチ」の車両の生産が開始された。インタファクス通信によると、生産を開始したのはガソリン車「モスクヴィッチ3」で、年内にモスクワで販売を開始し、2023年第3四半期にはロシア全域に販売網を広げる見通し。また、年内には電気自動車の生産も開始する予定という。仏自動車大手のルノーは2022年3月にモスクワ工場の操業を停止し、ロシア市場から撤退すると発表した。5月には、モスクワ工場を運営する子会社ルノー・ロシアの全株式をモスクワ市に売却している。同工場は6 月に JSモスクヴィッチ・モスクワ自動車工場に改名され、7月末にはモスクワ市がロシアの商用車大手カマズと協力関係を締結した。同工場がフル稼働体制になると、約4万人の雇用が創出される見通しという。

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