伊電力大手エネルのエネルギーサービス子会社エネルエックス(Enel X)は4日、米ファストフード大手マクドナルドのイタリア法人(マクドナルド・イタリア)と電動車用の充電インフラの整備で協力すると発表した。2021年末までにイタリア全域のマクドナルド100店舗に充電設備を200基整備する。すでに設置を開始しており、イタリア中東部のサン・ベネデット・デル・トロント、アンコーナ、オージモではすでに充電インフラを利用することができる。今後さらに他の都市にも整備していく。
具体的には、マクドナルドの駐車場に、電動車2台が同時に充電できる最大出力22kWの交流(AC)充電器「ジュースポール(JuicePole)」と出力50kW以上の直流(DC)の急速充電器「ジュースポンプ(JuicePump)」を整備する。「ジュースポンプ」では、マクドナルド店舗内での平均的な食事時間である約30分で十分に充電することができるという。
マクドナルドは今回の協力により、食材の調達や包装材など事業の様々な分野における環境負荷を低減する持続可能性(サスティナビリティ)活動の取り組みをさらに推し進める。エネルエックスはイタリアでこれまでに充電ポイントを1万500カ所以上に整備している。2022年までに2万8,000カ所に達すると見込んでいる。