42ベルリン

独自動車大手のVWグループがこのほど設立したコンピュータプログラミング学校。VWグループでは、「42ボルフスブルク」、「42ハイルブロン」、「42プラハ」に続く、欧州4カ所目の42ネットワークとなる。

これらは、2013年にパリで設立され、現在は世界的なIT分野の人材の教育機関となっている「エコール42」の分校に位置づけられる。

ベルリン校では、サイバーフィジカルシステム、人工知能(AI)、モビリティのテーマに重点を置いている。

「42」は、教授による講義形式ではなく、実務志向の学習を特徴とし、「ゲーミフィケーション(ゲーム的な要素を取り入れた学習)」や「ピア・ラーニング(学習者同士が互いに協力して学ぶ学習手法)」を取り入れている。

授業料は無料で、18歳以上であればIT分野の知識や特定の学校の卒業資格を持たなくても入学することができる。

ただ、入学するためには、「Piscine(ピシン)」と呼ばれる何週間かに渡る試験期間を修了する必要がある。同期間中には主に、アルゴリズム的な思考や自己管理が試験される。

VWによると、「42」の学生は平均3年で卒業しており、ソフトウエアの開発者として情報学の修士課程に相当するソフトウエアの知見を得ることができるという。

VWは「42ベルリン」に、ソフトウエア子会社CARIADと共同で総額1,100万ユーロを支援する。また、提携企業のバイエル、キャップジェミニ、マイクロソフト、SAP、Tシステムズも同校を支援している。

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