ウクライナのフェイクニュース検出ソフト会社、100万ドルを調達

●同国を巡る情報戦に対処するためツールを開発

●民主主義の防御に有用とみて、国外にも自社技術を売り込む

人工知能(AI)ベースの情報セキュリティ技術を手がけるウクライナのオサヴル(Osavul)は3日、シードラウンドで100万米ドルを調達したと発表した。投資したのは同国のベンチャーファンドSMRK。資金は技術の改良と事業の国際化に投入する計画だ。

オサヴルは昨年3月、AI技術に詳しいディミトゥロ・プレシャコフ、ディミトゥロ・ビラシュの両氏が設立した。ロシアによる全面侵攻を機に、ウクライナをめぐるニセ情報が大量に流通し始めたためだ。ウクライナをデマや情報操作、情報作戦から守るツールを開発し、すでに国内機関に導入している。

最近は文章や画像を自動的に作り出す「生成AI」の登場で、情報戦が容易かつ安価に遂行できるようになった。オサヴルでは、ウクライナに限らず、情報操作に対処し、分析を進める最先端技術が民主主義の防御に有用とみて、国外にも自社技術を売り込んでいく姿勢だ。

オサヴル社ホームページ

https://www.osavul.cloud/

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