Schaeffler

独自動車部品大手のシェフラー は、同社の監査役を務めるジークフリート・ヴォルフ氏にロシアのウリヤノフスク工場を売却する手続きを進めている。シェフラーの広報担当者がこのほど、独有力誌『シュピーゲル』の報道を認めた。シェフラーは工場の売却により、同工場に長年勤務している従業員150人の雇用を確保したい考えを示している。同誌によると、シェフラーの決算報告書には、同社が12月29日にウリヤノフスク工場をロシア企業PromAvtoConsultに1,000万ユーロで売却する契約に署名しており、現在、ロシア当局に認可を申請中であることが記載されている。なお、『シュピーゲル』誌は、PromAvtoConsultの社長がロシアのプーチン大統領の経済顧問に同工場の部品がロシア商用車大手GAZグループの車両に供給できる可能性があると書簡で伝えたと報じている。同社の輸送車両「GAZ Sadko」は軍隊の移動や重機輸送に使用されている。ヴォルフ氏は2010 年から 2019 年まで、GAZ グループの監査役会会長を務めていた経歴を持つ。

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